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第212回国会 衆議院 本会議 第12号


○議長(額賀福志郎君) 輿水恵一君。

 

    〔輿水恵一君登壇〕

 

○輿水恵一君 公明党の輿水恵一です。

 

 私は、公明党を代表して、岸田内閣不信任決議案に対し、反対の立場から討論を行います。(拍手)

 

 現在、物価高騰や少子化対策への対応、ウクライナ、ガザ情勢など、国内外は重大な局面を迎えていると言っても過言ではございません。こうした状況の中で、岸田内閣は、総理を先頭に、総合経済対策の策定やリーダーシップを発揮した積極的な外交の推進など、内外の重要課題にスピード感を持って取り組んでいます。また、今もなお進行中の課題がある中、国政を停滞させる一刻の猶予もありません。

 

 岸田内閣は、総合経済対策の実行へ十三兆円を超える補正予算案を提出し、十一月二十九日に成立しました。この補正予算には、長引く物価高騰の影響を受けている生活者、事業者らを守るための政策が盛り込まれています。

 

 例えば、電気、都市ガス、燃油代の負担を軽減する補助金の延長や、自治体の生活者、事業者らへの支援の財源となる重点支援地方交付金が増額をされました。

 

 さらに、中小企業などの持続的な賃上げと地方の成長の実現のために、適切な価格転嫁ができる取引環境づくりを進めるとともに、人手不足に悩む中小企業などへの省力化を促す投資も支援をしています。また、医療、介護、障害福祉の分野で働く職員の処遇の改善も図ることとしています。

 

 さらに、成長力の強化など、国内投資の促進のために、先端半導体の国内生産拠点の整備や、防災、減災など国民の安全、安心の確保への予算も拡充をいたしました。

 

 そして、今、この補正予算と連動させながら、持続可能な日本の未来を開くための税制改正と新年度予算の編成が進められているところでございます。このタイミングで内閣不信任案を提出した会派の行動は到底理解できず、党利党略と言わざるを得ません。

 

 一方で、今日まで、岸田内閣において政務三役が辞任を余儀なくされる事案や、現在、派閥の政治資金パーティーの問題で、複数の閣僚が国民の信頼を得て職責を全うできるかが問われている状況にあります。

 

 今、大事なことは、政権として国民の信頼を取り戻すとともに、国民生活の安全や安心を守るために、また日本社会の繁栄と発展のために、早急に決めなければならない事案に冷静に取り組み、国政の遅滞を招かないことであります。

 

 当然、国政を前に進めるためには、国民の信頼と協力が必要であります。政府として国民の信頼を取り戻すために、岸田総理のリーダーシップの下で、しかるべきときに適切な対応が取られる中で、信頼回復への道が開かれることを期待いたします。その上で、少子高齢化と人口減少、年々激甚化、頻発化する自然災害、さらに、不安定な国際情勢などに迅速かつ的確に対応するために、今国会で成立した補正予算に連動する税制改正と新年度予算をしっかりと整えることが重要であると考えます。

 

 したがって、岸田内閣には、政治に対する国民の信頼を取り戻す道筋をつけながら、当面の政治課題に決着をつける責任を果たし抜く必要があり、内閣不信任決議案に反対をいたします。

 

 現在、自民党の派閥の政治資金パーティーに関する報道が相次いでいます。捜査中の案件ではありますが、まずは、総理がリーダーシップを発揮し、丁寧な説明を尽くすなど、国民の皆様からの信頼回復に向けた努力を重ねる必要があります。その上で、再発防止や政治への信頼回復のため、政治資金の透明性の向上や調査研究広報滞在費の改革、当選無効議員の歳費返納など、政治改革に全力で取り組むべきです。

 

 公明党は、責任ある与党の一員として、引き続き緊張感を持って政権を支えるとともに、国民の皆様に信頼される政治の実現への改革に全力を尽くすことをお誓いし、私の反対討論とさせていただきます。

 

 御清聴ありがとうございました。(拍手)