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第208回国会 予算委員会 第17号


○根本委員長 次に、輿水恵一君。

 

○輿水委員 公明党の輿水恵一でございます。

 

 ただいま議題となりました令和四年度予算案外二案につきまして、賛成の立場から討論を行います。

 

 以下、主な賛成理由を申し述べます。

 

 第一に、本予算案には、五兆円の新型コロナウイルス感染症対策予備費を確保するとともに、雇用調整助成金や休業支援金等を計上し、雇用を下支えするなど、令和三年度補正予算と一体で、感染症対策に万全を期し、国民の命と暮らしを守り抜く予算となっております。

 

 第二に、成長戦略として、科学技術振興費に過去最高となる約一・四兆円を計上し、未来社会実現の鍵となるAI、量子技術といった重点分野の研究開発を戦略的に推進するとともに、再生可能エネルギーや水素、アンモニア等の脱炭素燃料の利用促進、光ファイバーや5G基地局などのデジタル基盤整備など、コロナ禍から経済を立て直し、成長と分配の好循環を実現する予算となっております。

 

 第三に、人への投資として、看護、介護、保育、幼児教育などの公的分野で働く方々の賃金を三%引き上げることや、人材育成やキャリアアップのための職業訓練等を強力に推進するとともに、来年度においても、幼児教育、保育の無償化、私立高校授業料の実質無償化、高等教育の無償化のいわゆる三つの無償化等により、子育て、教育支援を着実に実施する予算となっております。

 

 また、公明党の長年の主張が実り、四月から不妊治療の保険適用が進められるとともに、いわゆるヤングケアラーへの支援事業、子供見守り強化事業、多様な困難を抱える女性を支える事業などが新たに盛り込まれました。加えて、マイナンバーカードの普及促進や、公明党が公約に掲げていたデジタル活用支援員による講習会の拡充など、社会のデジタル化を一層加速することとしております。

 

 このほか、防災・減災、国土強靱化関連予算として三・八兆円、復興予算に五千七百九十億円を計上したほか、通学路の安全対策を集中的に支援する補助事業の創設など、国民の安全、安心への重要課題に取り組む予算となっています。

 

 以上、令和四年度予算案は、令和三年度補正予算と一体で、感染症対策に万全を期し、成長と分配の好循環の実現に向けた重要な予算であり、本予算案の早期成立へ委員の皆様の御賛同を求めます。

 

 なお、三つの編成替え動議に対しましては、見解を異にすることを申し添え、私の賛成討論といたします。(拍手)