LCH(ランゲルハンス細胞組織球症)の診断と治療

群馬の水野県会議員のご紹介で、LCH患者会の依田代表と笠原副代表に直接お会いし、LCH(ランゲルハンス細胞組織球症)の診断と治療の現状と今後について懇談をさせて頂きました。ランゲルハンス細胞は免疫に関係する白血球の仲間で、主に皮膚などに入ってきた異物を食べて、どんな異物かをリンパ球に伝える働きをします。

そのランゲルハンス細胞が、皮膚や骨・リンパ節などで異常に増えるとLCH という病気になり、体の様々な場所に炎症をおこしたり、こぶ(瘤)を作ったり、体の様々な場所の骨を破壊したりします。

 

この病気の第一の課題は、血液の病気にもかかわらず血液検査では発見されないため、整形外科や耳鼻科・脳外科・皮膚科・呼吸器科・歯科などさまざまな科を受診し 、LCHの診断にたどり着くのが困難な状況にあることです。第二の課題として、希少な病気であるために、病理診断が出来る医師や、治療や創薬の研究者が少ないということです。この様な状況を踏まえ、厚生労働省の難病を研究する研究班に、LCHも視野に入れた調査研究の推進について相談させて頂きました。

 

体のさまざまな場所で発症するさまざまな病気も、根本的に免疫異常のような、体の全体の働きの異常が起因している可能性が高いのではないでしょうか。今回の懇談を通して、あらゆる病気の予防のために、適度な運動、適切な食事、良質な休養、を心がけ体調を整えておくことが重要であるとも改めて認識させて頂きました。