ストレスの制御で心身の健康維持を

朝日

 食事、運動、ストレスの管理が健康な体を維持して行くための重要な要素であることは知っていましたが、食事と運動面での健康管理は完璧とも言われていた長嶋監督が病に倒れられたことで、健康におけるストレスの影響の大きさを痛感しました。


 健康な体を保つために、体内の働きを維持し管理しているのは、自律神経と呼ばれている個人の意思では自由にならない神経組織であります。

 そして、健康な体は、自律神経の中で「運動等を司る交感神経」と「栄養の吸収や体の修復等を司る副交感神経」が交互に適度に働いている状態にあると言われています。

 ここで、過剰なストレスにより、この自律神経のバランスが崩れ、交換神経が働き続ける状態が続くと粘膜や組織に障害が起き、病気が発生するそうであります。

 更に、交感神経の働きを正常に戻そうと副交感神経が急激に反応することにより血圧と気力が低下し“うつ病”等の精神的な病を引き起こすとも言われております。

 従って、心身の健康を維持し管理する為には、この交感神経と副交感神経の切り替えが適度に行われるように、規則正しくバランスのとれた食生活、適度な運動、そして特にストレスの制御が重要になると思います。

 ここで、切れ目のないストレスは自律神経のバランスを崩し、病気を誘発しますが、適度なストレスは活発な生命活動を誘発するものとなります。

 大切なことは、「ストレスを受け止め活動する時間」と、ストレスから開放され「リラックスしながら鋭気を養う時間」をどのように切り替えるかがポイントになるように思います。例えば、一時的に没頭できる趣味を持つことも良いかもしれません。
  
 ここで、自分ではどうしようもないストレスを解消するために、さいたま市には「こころの健康センター」が開設されました。過剰にストレスを溜め込む前に、気軽に「こころの健康センター」(851-5665)に電話し、心身の健康維持と管理を進めて頂きたいと思います。

 

(※この記事はさいたま市議会議員時代の記事です)